Bg Blog - BELLE GROWブログ

前回、定常光についてお話させていただきましたが、今回も定常光で撮った例です。

蜘蛛の巣柄の大きな黒いレースのテーブルクロスを吊るして、その影をモデルさんに映し出そうという撮影です。

ボディペイントしたように、いい感じにモデルさんの顔や体に映し出すのが難しいところです。
少しのズレを修正しながらテーブルクロス越しに光を透過させて撮影します。

これをストロボでやろうとすると、撮っては微調整の繰り返しになってしまいます。
しかし、定常光であれば常に光を発していますので、映し出される影を確認しながら調整が可能になります。
ただ、このようにハッキリと影を投影するには、ただ光を当てればいいと言うことはありません。
できるだけ直線的な光が欲しいところです。
昼間の屋外の太陽が作り出すクッキリした影は、光が直線的だからなのです。

なぜ太陽光は直線的な光なのか？　それは光源が遠くて小さいからです。
太陽は大きいですが、地球上から見る太陽そのものは小さいですよね。
逆に考えると、空一面に雲が広がった天候だと、その空全体が光源になるので、柔らかい光になります。

ですから、テーブルクロスに当てるＬＥＤ定常光は出来るだけ距離を取り、光を直線的にするグリッドなるものを取り付けて、距離がある分自動車のヘッドライト級の大光量で照射させています。
とは言え、当然ですがストロボほどは光量はありません。
定常光でストロボ並みの光を照射されては、モデルさんは眩しくて目を開けてられませんから。

ちなみに、光量が弱いライトで距離が離せないと、クッキリさせたい影がぼんやりしてしまいます。

Ｊｏｅ．

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